いきなり自宅に訪れた彼は 今から3件の顧客に連れて行き紹介すると言った。
今ひとつピンとこないまますぐに出かけた。
一通り挨拶を済ませたが先方全てが私を使うとは限らない。
しかし千載一遇のチャンスであるのは間違いない。
そのうちの1件が予定している住宅外装工事を発注してくれることになった。
あくまでも先方としては 試しである。
金額的に厳しい部分も感じたが腕の見せ所である。
工事完了後 社長に呼ばれた。
今後も頼むと。
と同時にその会社のプロフィールを聞いた。
20年ほど前に多摩ニュータウンの土地分譲における住宅新築工事で
全国の大手ハウスメーカーを抑え 受注量堂々1位になった注文住宅設計施工の会社。
それも約10年間で300軒の施工実績を持っていた。
今ある“住宅性能10年保証”はこの社長が提唱しお役人と共に作り上げた。
そのエンブレムはこの会社のものと酷似しているのがその証拠である。
そして今の仕事は新築工事をやめ300軒の顧客のみをリフォーム、メンテナンスをするという
方式で仕事をしていた。
「会社をたたんでも貯えと年金で十分暮らしていける、仕事はお客さんのためにやっている」
が、社長の口癖であった。 実際に細かい仕事も嫌がらずにサービスに努めていた。
私にとっては 大きな喜びであった。
会社の実績や 仕事に対する情熱に惚れた、そして私も社長にも気に入られた。
トップへ 音楽製作へ 戻る 次へ